ファミリーグループの様子

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ファミリーグループは、PCA(パーソン・センタード・アプローチ、人間尊重の精神〉に基づいて、参加者ひとりひとりの意思や気持ちを尊重し、カウンセリングマインドを持って関わる、体験的なグループです。参加者を尊重するため、以下のプログラムについては朝の会と食事時間以外は自由です。また、ミーティングも自由参加です。

ファミリーグループと一般の自然体験プログラムや旅行会社の企画する家族旅行の違いは、以下のページにまとめました。

ファミリーグループの特徴 | 家族と体験学習・自然体験をとおしたカウンセリングのエンカウンター・グループ
ファミリーグループは大人も子どもも主人公のグループです。グループは参加者とスタッフとで作るものですから今年のファミリーグループは今年だけ。2度と同じグループを作ることは出来ません。実験的とも言える空間に参加し、お互いの成長を確認することにより、いとおしい家族の思い出を作ることができるでしょう。

朝の会

全員で集まって、歌を歌ったり、簡単なゲームをします。その日にしたいことを出しあって、1日の大まかな予定を決めます。

遊び

遊びの時間は、子ども達はそれぞれが自分の好きな遊びを選択できます。 スタッフが「一緒にこの遊びしない?」と声を掛けることはありますが、集団行動を強いることはありません。 親は山登りに行き、1人の子どもは川遊びで、もう1人の子どもは室内遊びなどというケースも度々あります。 普段は自分を抑えている子どもも、ここでは自分のしたい遊びが思いっきりできます。

川遊び

泳ぎはもちろん、他にもゴムボートを浮かべて乗ったり、網で魚を捕まえたり、川の昆虫を探したり、 水鉄砲で遊んだりして、自然の中で遊びがダイナミックに展開します。 自然との交流を通して、子どもの中に大きなエネルギーが湧いてくるようです。

魚釣り

特に男の子達に人気です。 ファミリーグループで初めて釣りを覚え、それ以来病みつきになった子もたくさんいます。

山登り

希望者は、半日かけて近くの山に登ります。 自分の足で登ったという達成感を味わいたいのか、しんどそうという人が多い割には、多くの人が参加します。

室内遊び

オセロ、トランプ、昔のゲーム、折り紙、画用紙、風船、本などを用意しています。 ここでも子ども達は好きな遊びができます。 また、就寝前には紙芝居などをすることがあります。

夜の散歩、きもだめし

真っ暗な田舎の道を、懐中電灯もつけずに歩いたりします。過去には、肉眼で天の川が見えるくらい星空が美しかった年もありました(別会場)。希望者が多ければ、きもだめしをすることもあります。 きもだめしは、大人が準備するのではなく、子どもたちが中心になって企画します。

花火、キャンプファイヤー

手持ち花火大会は毎年やっています。夏の花火は心に残ります。最近はあまり実施していませんが、キャンプファイヤーも過去に何回か行ないました。火には不思議な魅力があります。

虫取り、アスレチック

早朝、まだ涼しい時間に早起きして、虫取りに出かけたり、近くのアスレチック広場に行くこともあります。

グループ

毎日3種類のグループを実施しています。 子どもグループには参加を呼びかけますが、強制ではありません。 親グループも親&スタッフ合同グループも自由参加です。

子どもグループ

遊びの時間の初めなどに、短い時間で、スタッフと子どもとが集まって、今からしたいことを出し合ったりします。 年齢の大きな子や、参加歴の長い子が進行を担当します。 話が深まれば、今の気持ちが表明されることもあります。

親のグループ

毎晩2時間程度、エンカウンターグループ的な時間を取っています。 子どもの遊びの時間と並行して実施します。 親が、今の気持ちや日常での困りごとを話したりします。

親&スタッフ合同グループ(ミーティング)

一日を振り返って、スタッフ1人が1人が気づいたこと、感じたことを話し、意見交換します。 特に気になる子どもがいた場合は、その子へのかかわり方を検討します。親とスタッフの交流時間でもあります。事前準備を要する翌日のプログラムの確認をします。

体験

いくつかの体験プログラムを用意しています。

飯ごう水さん

例年、2日目の夕方に飯ごう炊さんを行なっています。 できるだけ子どもたち自身の手で作り上げられるように見守りますので、子どもたちの達成感も大きいようです。 初参加の子で、この時間までなかなかみんなの中に入りにくかった子も、この時間を境に打ち解けていく様子が見られます。

バーベキュー

3日目の夜はバーベキューです。お父さん、お母さんにとっては、4日間の打ち上げとして、とても盛り上がります。

お菓子作り

子どもたちの希望でお菓子作りをしたこともあります。過去にアイスクリーム、フルーツポンチ、そして昨年度は野外でバウムクーヘンを作りました。 野外料理は、子どもたちだけではなく、お父さんも大張りきりでした。

生活

安全管理

安全管理には細心の注意を払っています。 特に川遊びは親にも協力いただいて、全体を見回す人を決め、大人1人が子ども2人までの範囲でつくようにしています。 また、昼食後に少し休憩時間を取って体を休めるようにしています。

部屋割り

あやべ青少年山の家には、大広間と親グループに使用する部屋を除き6部屋あります。 原則として1家族1部屋ですが、参加人数が多い場合は相部屋をお願いすることもあります。

入浴

子どもたちは夜の遊びの時間の合間にスタッフと一緒に入浴します。近くに日帰り温泉もあるので、希望者で揃って出かけることもあります。親は自由に温泉に行くことができます。

就寝

子どもは大広間でみんなと一緒に寝ても、自分の部屋で家族と一緒に寝ても構いません。 一応夜10時には大広間の電気を消し、「もう寝ようか」という声かけをしますが、寝ることを強制はしません。みんな遅くとも12時頃には自然に眠りに就きます。 大広間の布団敷きと布団たたみだけは子どもたちにやってもらいます。

深夜

スタッフが子どもの手を離れて自由になれる時間ですが、大きな子がまだ起きていて、人生などについて話し込むこともあります。 翌日に影響しない程度に、スタッフとスタッフや親とスタッフの交流が行なわれます。

日程表(過去の例)

1日目

14:00受付
15:00始めの会
散歩
事務連絡
18:00夕食
19:00遊び
風呂
親グループ
22:00就寝ミーティング

2日目

8:00朝食
9:00朝の会
10:00遊び
12:00昼食
13:00休憩
14:00遊び
17:00飯ごう水さん
19:00遊び
風呂
親グループ
22:00就寝ミーティング

3日目

8:00朝食
9:00朝の会
10:00遊び山登り(お弁当)
12:00昼食
13:00休憩
13:00遊び
17:00バーベキュー
20:00遊び
風呂
親グループ
22:00就寝ミーティング

4日目

8:00朝食
9:00遊び
11:00片付け
12:00終わりの会
13:00昼食
14:00参加者解散