今年の夏休み、家族旅行や一般の自然体験プログラム、キャンプとは一味違ったグループ体験を、私達と一緒にしてみませんか? ファミリーグループでは、子どもも大人も、一人ひとりの意思が尊重されます。
ファミリーグループって何?
ファミリーグループは親子向けのエンカウンター・グループです。
エンカウンター・グループはPCA(パーソン・センタード・アプローチ)と呼ばれるカウンセリングを確立した心理学者カール・ロジャーズが開発したグループセラピー(集団心理療法)で、日本には畠瀬稔(故人、元・京都女子大学教授)・畠瀬直子(元・関西大学教授)夫妻によって紹介・導入されました。
日本で初めてエンカウンター・グループが開催されたのは、畠瀬夫妻がロジャーズのもとに留学・帰国した直後の1970年ですが、その7年後の1977年に親子が一緒に参加して行うファミリーグループが開催されました。
その後、ファミリーグループは多くの参加者からのフィードバックにより変化・発展して日本独自のエンカウンター・グループに成長して来ました。
グループセラピーというと、心の問題を抱えた人を対象する心理療法を想像する方もいらっしゃるかも知れませんが、実際に参加される人の多くは普通の親子です(もちろん、発達障害等をお持ちのお子さんも大歓迎で受け入れております)。
「ファミリーグループがなければ、夏があった気がしない」と毎年参加される人もいます(10年以上リピート参加される方も珍しくありません)。
スタッフも参加者も一緒になって、3泊4日でただただ楽しむグループですが、このグループを通して人間的に成長して来たスタッフ・参加者が沢山います。
だから、心理学だとかあまり堅苦しい事は考えないで気楽にご参加下さい。楽しみながら人間的に成長するというのは素晴らしいことだと思いませんか?
豊かな自然・温かい人との出会い
ファミリーグループは日本でも世界でも(?)このひとつしかありません。
独自の発展の経過をたどり、今のグループがあります。グループは生き物ですから、これからも変化し成長していくことでしょう。
しかし、もし変わらないことがあるとすれば、豊かな自然・温かい人との出会い・ちょっとした冒険と切ないお別れの時・・・そして来年も絶対行く!!と帰った瞬間から言い始め、1年間忘れない子どもたち・・・
子どもにとってのファミリーグループ
「遊び」は子どもの心身を成長させる重要な要素です。
ゲームや誰かに「遊んでもらう」のではなく、子ども自身が遊びを作り出し、スタッフのサポートも得ながら遊びこんでいく・・・自然のなかで仲間と作り出す遊びは忘れられない体験であり、1年間彼らを支えるくらいの心的なエネルギー充電になっているようです。
親にとってのファミリーグループ
「一つ屋根の下にいるのになんだか子どもにすっかり忘れられているみたい。寄っても来ないわ」こんな会話が毎年聞かれます。
子どもとの間に出来た不思議な距離感を感じ、子どもの成長を発見し、親同士分かち合う、それは家族で参加しているからこそ出来る体験です。
子どもと真剣に遊ぶ(子どもの遊びにいれてもらう)のも良し、ゆっくり過ごすも良し、贅沢な4日間です。
家族にとってのファミリーグループ
各家族にとってのファミリーグループはファミリーグループが終わってから始まるのかも知れません。
しばらくは「ファミリーグループネタ」が家族の会話の中心になるでしょう。
参加前とは何かが変化しているのを家に戻ってから感じることも多いものです。
スタッフにとってのファミリーグループ
「子どもはかわいい!川遊びは楽しい!疲れるけど充実感!」 何と言ってもこれが感想です。
そして、スタッフもファミリーグループを経験することによって共感的に関わるということを頭だけではなく、体全体で体験できるでしょう。
このような体験を通して、参加者の家族関係の改善や子どもたちの社会性の伸長に寄与することを願っています。